​ラオスは正式名称をラオス人民民主共和国と言い、タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、中国に囲まれた東南アジア唯一の内陸国です。人口は約750万人で、ラオ族、カム族、モン族など50ほどの民族が暮らしています。

ルアンパバーンという都市は町全体が世界遺産に登録されていたり、多くの観光地があるなど豊かな自然に穏やかな雰囲気・人々が魅力のラオスですが、経済成長の恩恵がうまくいきわたらず、都市部と農村部、民族間で格差ができており貧しい国でもあります。

​ラオスは19世紀までフランスの支配下に置かれていましたが、第二次世界大戦中、日本がラオスを占領し、終戦後またフランスによって支配されました。​フランスによる植民地時代、一般市民の教育はなおざりにされ、独立後の教育政策、経済開発も内戦やベトナム戦争によって阻まれてきました。

ラオスが貧しい理由、教育環境が整っていない理由は背景にこのような歴史があるからなのです。現在もラオスの教育事情は世界の中でも未発達とされており、SIVIOや他団体の支援によって状況は改善されつつありますが、まだまだ多くの支援が必要です。